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中学・高校受験:学びネット

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近江高等学校

 
  生徒のために進化し続ける高校
普通科3コース、商業科2コースと、5種の基本コースを3年次には12の専攻に分け、生徒の気持ちを尊重して実力に変えていく。それが近江高等学校の教育方針である。特に最難関と言われるアカデミーコースでは、ハイレベルな国公立大学や難関私立大学を目指す生徒がほとんどである。このコースでは、さらなるステップアップを遂げるため生徒の夢を基本にやる気を触発し、学力向上に繋いでいくという試みを、昨年度より始めた。

校 長: 笠原 武夫
住 所: 〒522-0002 彦根市松原町大黒前3511-1
電 話: 0749-22-2323
交 通: JR東海道本線・近江鉄道本線「彦根」駅より徒歩18分「彦根」駅からスクールバスで5分
学生数: 854名 (2006.6.1現在)
ホームページ: http://www.ohmi-h.ed.jp/

 

進化し続ける学校が
次のステップへ踏み出す

生徒個々の将来の目標に合わせたコースが入学時に選択できる近江高等学校。普通科は「アカデミー」(特別進学)コース・「アドバンス」(準特進)コース・「ジェネラル」(進学)コースの3つ。商業科は「スペシャリスト」(上級資格取得)コース・「セレクト」(選択)コースの2つから成る5コース制の中でも、特に注目を浴びているのが、アカデミーコースである。

アカデミーコースは元々国公立や私立難関大学を現役合格することを目標としたコースであり、生徒の志望大学も非常にレベルの高い学校ばかりである。卒業生の中には、全国屈指の国立難関校への進学を視野に入れ、見事合格を勝ち取った生徒も少なくない。一昨年は全国でも東大に近いレベルを必要とする京都大学への合格者も輩出しているほどだ。しかし、入学してくる生徒は、中学時代に成績がトップクラスを走っていた生徒ばかりではない。

「アカデミーコースの生徒の、中学卒業時の偏差値は平均で55点くらい。ところが、入学後には、それを80点以上に高める生徒も少なくありません。」

そう語るのは、進路科アカデミーコース担当チーフの大川秋信教諭。

コースができた13年前、コースの目標は私立の難関大学を突破することだった。その壁を超え、徐々に生徒の合格実績が上がりだしたのをきっかけに、国公立大への『現役合格』を次のステップとして踏み出した。そして今、次の段階として、4月の時点でアカデミーコースの新入生に、京大や東大、医歯薬系や弁護士などの法学系に進みたいという生徒を集め、特別な指導を行うという新指導方法を、昨年度より導入しているのである。

「希望する生徒には、通常授業の他に各教科で課題を出し、細かな部分まで指導を行います。早い段階で『京大へ』『東大へ』という夢を語れる生徒は必ず伸びますから、やればできる、大丈夫だと励ますことで、彼らのやる気を持続させ、集中力アップに繋げれば、先ほど言ったように偏差値は上がります。この指導方針を取り入れたのですが、新2年生で既に京都大学合格ラインに乗れるだろうという生徒もいます」

そういった生徒が中心にいると、クラスメイトにもよいライバル心が芽生え、クラス全体として集中力がアップする。特別学習を希望する生徒がさらに増えたという。

これが順調に進めば、また次の段階へと新たな一歩を踏み出すことを予定している近江高等学校。短期・中期・長期に目標を設定し、着実に進化し続ける学校として、他校とは一線を画した存在である。

充分な内容ある授業で
教員との信頼関係を築く

アカデミーコースで特筆されるのは、その授業時間数の多さである。準特進であるアドバンスを初めとしたその他のコースと比べ、週当たりの授業時間が10時間多く、3年間で通常の1年分多い授業時間数になるのである。

新2年生では8限が終わる夕方五時からクラブ活動に参加する者もいるという。また、選択制の補習授業があり、教員のアドバイスを取り入れ、必要に応じて受講する者もいる。3年生になると、2年生時の選択制科目以外に、9・10限目や自習などで8、9時過ぎまで教室で学習する生徒も多い。

この他、0限目と呼ばれる早朝補習、教科毎にしっかりとした復習ができる宿題、授業が理解できて実力となっているかどうかの確認テストなどが行われている。また、この確認テストでは、できなければ追試、さらに理解していなければ、再度説明を行う時間が取られている。これらにより、決して授業に付いていけずに取り残されるという事態にはならないのである。

授業では、まず集中して聴くことを第一とし、内容が理解できてから、理解できたことをノートに書き込んでいく。これさえきちんとできていれば、各教科で出される宿題だけで充分学力は向上するのだ。

また、こうした細やかな指導で成績を向上させることができれば、それは教員と生徒との信頼関係へと繋がっていく。

「この信頼関係の強さは、卒業しても続いており、卒業生が大学4回生になっても遊びに来るということが多々あります。近江高等学校は、野球を始めとするスポーツが強いのが有名ですが、それは指導する監督や教員、コーチと部員の信頼関係を基盤とした強さです。その信頼関係が勉強面でもできていることを少しでも多くの方にご理解いただきたいですね」

もちろん、施設も生徒たちが安心して通えるようにと、様々な工夫が凝らされている。

「アカデミーコース専門の職員室は、教室のすぐ隣にあります。これは、毎日遅くまで自習などで残る生徒が、いつでも質問しやすいように近いところに作られているんです」

広報課の山本真弓教諭が話すように、隣室の職員室には、アカデミー担当の教諭が常駐。生徒の質問やケアにあたっている。また、遠方からの入学生で自宅通学が難しい生徒に向けて、新しい寮も開設された。進学合宿やクラブ合宿で必要な宿泊施設とカフェテリアを備えた建物は昨年の夏に完成。開放的なスペースを備えたカフェはO3(オーミ)カフェと生徒らに名付けられ、憩いの場所となっている。4月には新入生の宿泊オリエンテーションも行われた。

アカデミーでは授業時間数が多いことから、クラブへの参加はその種類や時間が限られる。クラブで活躍しながら、大学進学を目指す生徒は準特進のアドバンスコースへを受験しても、努力次第では充分な結果が得られる。実際に、アドバンスコースからも国公立へ入学した生徒もおり、クラブで名を残したい生徒にはこちらのコースの人気が高い。

 
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