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中学・高校受験:学びネット

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津田学園中学校・高等学校
(中高一貫六年制)

 
  改革一期生が中学4年生(高1生)に
確かな学力の修得と豊かな感性を育成
中高一貫校としての強力な指導体制のもと、学校改革を進めて3年が経過した津田学園中学校・高等学校。改革一期生は中学4年に進級し、早い段階での大学進学を意識した進路指導が与えた影響は大きい。学習意欲の高さに比例するように、着実に実力をつける生徒が増えている。学校行事が豊富なことも同校の特徴だが、ここでも改革一期生は足跡を残し、下級生の模範となってきた。新しい歴史を刻みつつ、躍進中だ。

校 長: 須賀 英雄
住 所: 〒511-0904 三重県桑名市野田5丁目3-12
電 話: 0594-31-6311
交 通: スクールバスを利用かJR関西線「桑名」駅より三重交通バス約15分、野田5丁目南下車徒歩5分、または津田学園下車
学生数: 中学校 124名
高等学校 名 (2013.5.1現在)
ホームページ: http://www.tsudagakuen.ac.jp/chugaku/

 

大学進学への
モチベーションを保ち
勉学に励む

 難関大学への進学を果たすために、一人ひとりの学力を高めていける指導体制に改革した津田学園中学校・高等学校。平成22年4月から新体制に替わり、中高6年間の学習内容を5年間で終えて、残りの1年間は受験指導にあてる前倒しのカリキュラムを実践している。中学3年の春には、高校1年課程の授業に突入。授業初めに中学課程の復習をしてから高校課程の授業を展開するなど、進度は早い。繰り返し同じ問題を解くことで、理解を深めることは、生徒には大きな意義を持つ。さらに、学習の定着を目的とする「朝の学習」、受験勉強を支援する「課外授業」、6年間の学びを効果的に習得させる「7限授業」・「二期制」の導入と、基礎学力と応用力が着実に身に付くプログラムが用意されている。これらは、少人数制の中高一貫校ゆえの強力な指導体制だといえる。

 改革後、生徒の学習意欲は、これまで以上に向上しているという。中4生(高1生)以上を対象に実施する「課外授業」へ参加する中3生は、ほぼ全員が出席、より高度な理解を求められる授業に積極的に取り組んでいる。模試結果で全国を意識し、さらに上を目指すなど、モチベーションの保ち方を身に付けて、勉学に励む姿が見られるようになった。明確な進学目標を持つことで、「できるようになりたい」という純粋な思いが湧き上がってくるのだろう。中学2年生の担任をしている太田武志教諭は、ホームルームなどで大学進学を目標に置いた話をすると、中2生でも興味を持って、話を聞いてくれる姿を頼もしく感じている。

 少数精鋭の強みといえば、生徒の弱点を知った上で授業を進め、補講などで個別に対応できる点が挙げられる。同校は、教員同士が綿密なコミュニケーションをとって、生徒の弱点や様子を共有し、全体でフォローにあたっていることも魅力だろう。

メリハリをつけて
展開される授業

 同校の授業は生徒から「わかりやすい」と評判だ。例えば、英語は、言語を使うことが前提と、積極的に英語を使う場面を生徒に与えている。授業の前半は、音読を中心に行い、ペアで会話文を読ませたり、音読レースをしたり、自然と覚えていける状態をつくる。後半は、文法説明にあてて、声を出すことと説明を聞くことのメリハリをつけた授業を展開している。応用として英作文で作らせた夏休みの日記を授業でスピーチする機会をつくり、生徒たちが臆することなく英語が使えるように指導にあたる。古典は慣れ親しむためにも音読は必須、生徒の考え方をみるため、発表させる時間を多くとる。覚えることが中心になる歴史は、関連する写真やモノを見せて、エピソードを添えるなど、自主学習で反復暗記がしやすいよう説明している。

自己表現の場として
生徒が創る学校行事

 後期の始業式を終えると、一丸となって取り組む「津田中祭」が2日間にわたって行われる。新生「津田学園中学校」として3回目を終えた「津田中祭」。初日に行う文化祭は、生徒の自主性に任せた舞台発表の場となっており、1年生は調べたことのプレゼンテーション、2年生と3年生は劇、4年生と5年生はダンスを出し物として披露する。審査員が評価し、最優秀賞や優秀賞を与えるコンクールとしての盛り上がりを見せる目玉行事の一つである。

 夏休み前から準備に取りかかる3年生の英語劇は、生徒が進行管理の責任を持って、シナリオストーリーを作る創作劇となっている。台詞も地声で演じるライブ形式の臨場感あふれるオリジナルの舞台だ。

 社会科の高橋洋一郎教諭は「学習を通して習得したことを相手にわかってもらえるように、工夫して発表することが大切。表現する場は生徒たちの自信にもつながっている」と自己表現の重要性を話す。また、会場のロビーで美術や書道の作品展示をするなど、舞台では目立たなかった生徒の個性を際立たせることも忘れない。

 「津田中祭」の2日目に行う体育祭は、生徒が主体となり、競技内容やチーム編成にアイデアを出し合い、自主的に決めていく。昨年度は、クイズ問題を解きながらリレーの順位を競うオリジナル競技を、生徒会が中心となり、企画考案、生徒の活躍の場を増やした。

 野外活動の一環として心身を鍛える「仲間の学校」と「森の学校」、職業観の育成に結び付ける「社会見学」、完走を目指して自然の中を走る「マラソン大会」と、数々の体験学習の実践で感性やリーダーシップを育成する。

改革一期生による
3年間の集大成
卒業制作発表会

 学期末の3月、改革一期生は、3年間の積み重ねでもあるプレゼンテーションを後輩に向けて、パワーポイントと模造紙を使って披露した。テーマは日本のかかえる社会問題だ。「いじめ問題」「社会保障」「領土問題」など難しい課題だが、自分たちで調べたことを自分たちの言葉で発表する。中1生と中2生の立場に立って「わかりやすく」伝えることを重点的に、生徒の自由な発想が生かされたプレゼンとなった。写真やデータを用いつつ、一部は人形劇やクイズをまじえながら、改革一期生としての誇りと自信を持って取り組んだ卒業制作発表。熱心にメモをとって吸収しようと耳を傾ける後輩と、伝えることで何かを残そうとする先輩との間で、素直で独創性に富んだチャレンジ精神とリーダーシップの心が受け継がれていくことだろう。

 
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