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中学・高校受験:学びネット

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学校法人 静岡理工科大学 星陵高等学校

 
  県内屈指の進学実績と次世代リーダー育成
絶大な支持を呼ぶ星陵流教育哲学とは
 昨春、東大・京大へと現役合格生を輩出した星陵高等学校。今春も浜松医科大学医学部医学科へ合格を輩出するなど、昨年を上回る大学進学実績を築いた。その原動力は「ライフクリエーション教育」と総称される、星陵独自のキャリア教育プログラムだ。精錬された授業で支える「確かな知」と、探求学習や進路研究など、ありとあらゆる学びの場を通しての「思考の訓練」と「多様な経験」を繰り返しながら築き上げていく人間教育プログラムは、教員と生徒、保護者が一丸となってこそ実現される。「星陵スタイルの人材育成」を徹底分析。

校 長: 坪井 正明
住 所: 〒418-0035 静岡県富士宮市星山1068
電 話: 0544-24-4811
交 通: 富士・富士宮周辺で全20ルートのスクールバスを運行
学生数: 1,274名 (2012.7.1現在)
ホームページ: http://www.starhill.ed.jp/

 

いま必要な人間教育とは?
「確かな知」の獲得を目指して

 富士山を望む高台に建つ星陵高等学校。昨年、最先端の設備を誇る新校舎が完成。同年開校した星陵中学校第1期生募集は県内最高の受験倍率となった。下村博寿入試広報課長は分析する。

 「星陵高校が築いてきた実績への評価、地元の方々から熱い信頼を寄せていただいた証だと思っております」

 公立志向の強い土地柄において、県内屈指の進学校として認知されている。目覚ましい成果を上げてなお、渡邉一洋教頭は学校のあり方を冷静に見据える。

 「急速なグローバル化、産業構造が変革していく社会に対応できる人材を、学校は本当に育成しているのか。どうやって生きていくべきか、という教育がきちんと成されているのか。『人間教育』の真価が非常に問われている。卒業生に、社会のリーダーとして活躍してほしいという高い理想が根幹にあり、そこからさまざまな試みを行っています」

 星陵の「人間教育」の筆頭は「確かな知」だ。「授業第一主義」を掲げ、標準より690時間多い授業時間を確保。国公立大・難関私大を目指す「英数科」は7時限、有名私大を目指す「普通科」は6時限授業を展開。放課後の「進学講座」は18時まで実施する。生徒は部活動とバランスを取って、「自分だけの学校生活」をデザインする。職員室前で毎日行う「個別指導」や「土曜講座」では、ハイレベル授業、資格取得を目指す教養講座、実習講座を開催。長期休暇中も、集中講座や勉強合宿を行う。渡邉教頭は語る。

 「夢をかなえるには、それに伴う『知の能力』が必要です。英・数・国の習熟度別授業や選択授業など、まさに生徒一人ひとりに時間をかけて、基礎学力を徹底的に積み上げます。近年は生徒のレベルも高く、将来設計も多様化しています。教員も国公立大2次試験問題を解き続けるなど、研鑽を積んでいます」

自分を、世界を、探究する
「なりたい自分」を創りだす

 さらに豊かな人間形成のために、同校が重視するのが、「思考の訓練」と「多様な経験」だ。星陵オリジナルのキャリア教育プログラム「ライフクリエーション教育」は、長期的視野に基づいた、生徒が「なりたい自分を作る」実践の場だ。1年次に『星陵新聞』の制作に取り組むが、目的は表現活動ではなく、自らの志向性と有用な情報を取捨選択する能力の向上だ。生徒は、どんな職業分野に興味があるのか探りながら、誌面を作る。二号目では、例えば「看護師」に興味を持つ生徒同士でグループを組み、仕事の詳細を調べていく。こうして情報の収集の仕方を学び、真偽を見分ける目や、多面的な思考が培われる。それこそ、新しい社会を生き抜くための能力だ、と渡邉教頭は言う。

 「看護師の働き方にもいろいろあります。『地元に貢献したい』、『看護の指導者』、『医者と同等の権限を持つ看護師』など。どの大学に進学すれば目指す自分になれるのか、教員は具体的な大学名を挙げてアドバイスします。各大学の教育や研究内容を調べて、進学情報もつかむ。それこそが『キャリア教育』だと我々は思っています。『ここに自分がやりたいものがある』と指針を得るための学びの場です」

 2年次のパリ修学旅行も「探求型」を貫く。生徒は地下鉄に乗り、昼・夕食も各自でとる。店の入り方や客としての振る舞い方など、文化の違いを下調べし、現地で「本物」を確かめる。下村入試広報課長は語る。

 「どこに何があるか、調べれば調べるほど、本物を見た感動はより大きくなります。準備に取り組んだ分だけ成果が返ってくるという経験は生徒にとってかけがえのない財産です。また『本物』に触れることで世界観の幅を広げることができます。より高次の視点から、自分はどんな勉強をしたいのか、どんな世界で活躍したいのかというキャリアプランを考えていくことができるようになっていくのです」

 探究学習における研究活動や、ユネスコスクールとして地球規模の交流にも「ライフクリエーション教育」は、展開されている。

多彩な夢を支えるコース群
それぞれに見る人間教育の成果

 同校の「個を大切にする指導」は2学科6コースの設定にも現われている。国公立大学・難関私立大学進学を目指す「英数科」は、総合、英数、高・大一貫の3コース。2年次には最難関大学を目指す「Sクラス」が1クラス設定される。高・大一貫コースは、県内大学就職率1位の静岡理工科大学へ入試免除で進学できる。2年次から同大学の講義・実習が受講できるダブルスクール制度で、10単位を取得できる。「普通科」は部活動などを謳歌しながら、有名私立大学に進学できる学力を蓄える。進学、高・専一貫、普通の3コースに分かれ、高・専コースは、沼津情報・ビジネス専門学校、静岡デザイン専門学校と連携、土日や長期休暇中は同専門学校でも勉強できる。普通コースは、昨今においても就職率100%を更新中。高・専コースとともに資格取得へのサポートも厚く、即戦力を育てる同校の手腕は、地元産業界において高く評価されている。

 大学進学実績や就職率の高さだけではなく、人間教育の成果は、在校生の姿や卒業生の就職活動にも表れているようだ。下村入試広報課長は言う。

 「本校は授業に限らず、生活指導も厳しい。学校や教員が掲げる理念を生徒や保護者が理解し、信頼関係を作り上げている結果の表れだと思います。来校客に対して、在校生が本当に気持ちの良い挨拶をしてくれる、『学校のために、ひと肌脱いでやろう』、『学校のためになるなら自分たちも何かしたい』想いを持つ生徒が大勢いるのは、本当に嬉しいです。文化祭は、1日で三千人の来場者がある地区最大の華やかな行事ですが、中学の第1期生が先輩の催し物のレベルの高さに驚き、感動していました。星陵生としての誇りと気構えがこうして引き継がれていく。就職先を報告しにくる卒業生も、不況にもかかわらず、複数の大手企業の内定をいち早くいただいていることが多いです」

 きめ細やかに、一人ひとりの生徒を大事に、と唱えるのはたやすい。それをストレートに具現化していくエネルギーと、「前へ、さらに前へ」と学校全体で一丸となって邁進する教育信念の強さ。星陵高等学校の圧倒的な個性は、今日もひときわ大きな輝きを放っている。

 
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