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中学・高校受験:学びネット

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学校法人静岡理工科大学 星陵中学校

 
  静岡から世界へ羽ばたく人材育成を
地域の期待の中 ついに中高一貫コース開始
県内私立校の中で大学進学実績トップクラスの星陵高等学校に、この春、中学部門が開校。61人の第一期生が中高一貫プログラムをスタートさせた。6年間を成長期・発展期・飛躍期のスリーステップに分け、それぞれの成長過程に見合った4つの教育プログラムを展開。学力はもちろん、感性や自己マネージメントおよび表現力など、世界基準の新しい学力観"キー・コンピテンシー"に準じた教育を遂行する。目指すは世界的リーダーの育成だ。

校 長: 坪井 正明
住 所: 〒418-0035 静岡県富士宮市星山1068
電 話: 0544-24-4811
交 通: 富士・富士宮周辺で全18ルートのスクールバス運行
(土曜、夏期・冬期講座時も運行)
学生数: 61名(第1期生) (2011.5.1現在)
ホームページ: http://www.starhill.ed.jp

 

富士宮地域の高校で
初の東大現役合格者
周囲の期待も大

 富士山裾野の高台に開校した富士地区(富士市・富士宮市)初の私立中学・星陵中学校。この春、星陵高等学校とともに新校舎が竣工、新しい学び舎での新学期をスタートさせた。

 星陵高等学校は今年度、富士宮地域の高校で初の東大現役合格者を出し(京大は2年連続して合格)、静岡の学校関係者にその底力を知らしめた。そんな中での中学校新設。地元の教育熱心な保護者たちの関心は並々ならぬものがあった。

 まず、昨年6月に行った学校説明会では400人もの参加があり、その期待度の高さに学校スタッフも驚いた。7月末には富士・富士宮に分かれて説明会。その際は130人まで絞り込まれたが、8月の入試説明会にはまた400人近い保護者・教育関係者が参加した。

 4教科という東京並みの受験科目数にもかかわらず、星陵中学校は静岡の私立中学の中で、受験倍率がトップだった。そしてこの春より、第一期生61人でスタート。うち59人が地元富士市・富士宮市の生徒たちだ。30校近い小学校からトップクラスの子どもたちを迎えることができた。

 「星陵中学を熱望していた保護者が多数いたのだと実感しました」(芦澤教頭)

 「星陵高校の実績に魅かれ、東大・京大に導いてくれる中学という期待感を保護者の方々は持っていて、そういう子どもたちを育てていく学校として見られています。校舎も未来を見据え、最先端の技術・デザインを取り入れて作り上げました。しかし、理想は高く掲げながらも心の豊かな人間性あふれる中学生を育てることを決して忘れてはいけない」(橋本学年主任)

調和のとれた人間育成を掲げ
ライフクリエーション教育を展開

 教育システムの特徴としては、6年間を成長期・発展期・飛躍期のスリーステップに分け、大学入学後に活躍する素地作りの期間として認識。生徒一人ひとりの成長過程を把握し、具体的指導を可能にしている。

 また、「セルフリーダーシップを身に付けた、心豊かで調和のとれた人間」を育成という生徒像を掲げ、知育・徳育・体育・美育の4つのプログラムで "ライフクリエーション教育"を展開する。学力育成は当然のこと、コミュニケーション能力の強化も特化される。

 「一番感受性豊かな時期に、興味あることに徹底的に取り組むことで、高い人間性を養うことを目的としています。中でもポイントは美育。学力の高い子どもは、いろいろなものに対する興味や関心度が違う。すべてにおいて本物を見せていけば、それが磨かれます。高感度のアンテナを育てるのが美育。文学・美術・科学の最先端を見せ、学びにつなげていく。授業数が多いので、さらに効果的にできるでしょう。

 "セルフリーダーシップ"は、キー・コンピテンシーのカテゴリーB『自律的に活動する』能力を育てるときに必要となるスキル。自分自身をリードし、責任を持ち、自分の人生を自分で切り開いていける能力です。これは日常のしつけの部分も重要となってきます」(橋本学年主任)

 2002年、5年の歳月をかけ、OECD(経済協力開発機構)のDESECOプロジェクトは、21世紀の新しい学力観「キー・コンピテンシー」を定義。それによると、「思慮深さ・反省性」を核に、@読解力・数学的リテラシー A科学的リテラシー B技術的リテラシー Cコミュニケーション能力 Dチームワーク E問題解決能力 F大きな展望(地球的視野) Gキャリアデザインの能力 H自分の利害・権利・限界をプレゼンテーションの学力を使いこなし、個人の人生の成功・持続可能社会を同時に実現させることを目指している。日本の新学習指導要領は、このキー・コンピテンシーを先取りした考え方である。

 星陵中学校では、日本の新学習指導要領を踏まえた上で、OECDのキー・コンピテンシーに徹底対応した学習を6年間で進めていくことになる。実際、7時間授業を実施するなどし、受験科目の授業時数は3年間でプラス525時間。英語は世界に出るためのツールと考え、プラス210時間を実現している。

大学と連携
SPPで理数教育を充実

 星陵中学校の開校と期を同じくして、SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)が認定された。本来はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)と並び高校がメインの対象となるプロジェクトだが、静岡大学や富士常葉大学の研究室と連携し、科学的リテラシーを学ばせるねらいがある。研究のレベルによっては、全国大会、世界大会への道も広がる。

 それに向かって、中学では3つの理科室を使い分ける。生物、化学、物理それぞれに特化した実験室で生徒たちは専門的な実験を行うことができる。もともと子どもたちは実験が大好き。しかし現状を見ると、我が国の高校生の文系希望7割、理系希望3割という数字は、科学技術立国を目指す日本とはかけ離れた状況にある。

 「論理エンジン」は、キー・コンピテンシー@読解力(=論理的思考力)を育成するプログラムである。すべての学問・教科に共通して求められる正しい読解力、論理的な思考力、適切な表現力を、体系化された学習プログラムに取り組む中で、生徒は意識的に身に付けることができる。「知識を正しく使いこなす力」ともいえ、情報爆発社会である現代を生き抜く上で、必要不可欠なスキルであると言える。

 この春からの新校舎は、東京スカイツリーなどを手がけた日建設計がデザインした。屋上庭園やソーラーシステム、自然光や空気の流れを利用した省エネ設計の快適な空間を実現した。3学期の終わりには在校生も参加し、図書館の本などを皆で新校舎へ運んだという。職員室の前にずらっと並べられた机は、学習・研究を通じて生徒と教師がコミュニケーションを図る星陵独特の学習エリア。今回はそこに床暖房を取り入れた。

 「学力的にも人間的にも高い理想を掲げた6年間を過ごし、その結果、東大・京大、海外の大学にもチャレンジする生徒になってくれたら幸いです」(橋本学年主任)

 子どもたちの未来に、そして学園の未来に向けて、夢はどんどん花開いてゆく。日本の教育界への新風が、静岡から吹きつつある。

 

 
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