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中学・高校受験:学びネット

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大成中学校・高等学校

 
  公立無償化の流れに動じず 保護者・生徒が満足する学校づくりを
常に試行錯誤を行い、細かな改善を積み上げ、保護者や生徒たちの満足度を上げてきた大成中学・高等学校。公立志向が根強い愛知県で、国公立大学・難関私立大学への合格実績を打ち立て、全国的に注目を浴びている。昨年度も中高一貫のステューディアコースからは61人中22人が国公立大学現役合格を果たしたほか、高校からの各コースでも名大はじめ、国公立合格者を合計12人輩出した。

校 長: 足立 誠
住 所: 〒491-0814 愛知県一宮市千秋町小山字大福田1878-2
電 話: 中学校 0586-81-1118
高等学校 0586-77-9900
交 通: 名鉄犬山線「岩倉」駅より名鉄バス「元小山」停留所徒歩5分、名鉄本線「一ノ宮」駅より名鉄バス「浅野羽根」停留所徒歩5分
学生数: 中学校 298名
高等学校 690名 (2010.9.1現在)
ホームページ: 中学校 http://www.tcp-ip.or.jp/~taisei
高等学校 http://www.taisei-hi.ed.jp

 

大成の伝統「学力としつけ」が
高い評価の秘密

 昨年から今年にかけ、義務教育の子どもを持つ家庭の熱い視線を浴びた新政策「公立高校無償化」。地元ではさらなる公立志向が強まり、私立への志望減少の懸念があったが、大成中学・高等学校ではその影響はなかった。高校一般入試志願者は183名の定員に対し、1,872人、推薦入試と合わせると実に10.6倍だ。

 「本年度は危機感がありましたが、募集人数にほぼ近い生徒に入学していただき、昨年より全校生徒数が増えています。大成は地域の人々に認められているんだと、感謝の気持ちでいっぱいです」と足立誠校長。

 大成がここまで支持される理由のひとつとして、生徒に対する徹底的な面倒見の良さがある。例えば中学では、平成4年の開校から一貫して「学力としつけ」をテーマとし、入学者にも一定のレベルを求める代わり、生徒となった子どもたちとは常にしっかりと向き合い、きめ細かくかかわることを継続してきた。

 具体的なしつけとしては、仏教精神をもとに、挨拶のできる子ども、清掃などやるべきことを自発的に行う子どもを育て上げるよう、教師たちが常に目を配る。社会性を身に付けさせるために、グループ行動で互いに協力させ合い、学内外でもルールを守れない生徒へは厳しく指導する。学力はもちろん、このしつけの面も保護者にはかなりの評判だ。

 ステューディアコースの学力強化のさまざまな取り組みの中に、毎週月曜の1、2限に行われる英・数・国3教科「確認テスト」がある。前週の勉強範囲を定着させると同時に、土日にも勉強の習慣がついている。

 昨年10月に行われた初の試み「夜の学校見学会」では、予想以上の保護者および子どもたちの参加があった。これは中学受験に興味を持つ父親層をターゲットに、夜8時頃まで行われている大成独自のテスト対策講座「弱点強化ゼミ」の様子を勤め帰りの父親に見てもらおうと企画された。もともと中学説明会には、毎回定員以上の保護者が集まり、熱心に耳を傾けるというのも大成の人気を物語っている。

 また、同コースでは、今年の春休み、校内で新3年生になる学年全員が3泊4日の合宿を行った。この合宿によって意識が変わり、生徒たちが今年1年にかける意気込みが変わったと中学部長杉浦和彦教諭は言う。生徒からは「日曜も勉強したい、学校を開放してほしい」という要望が生まれ、学校もそれに応えている。

高校からの2コースも
徹底指導で難関大学をねらう

 高等学校では中高一貫のステューディアコース以外に、難関国公立および難関私大を目指す「ラトナディアコース」、国公立および有名私大を目指す「普通進学コース」の2クラスが用意されている。

 ラトナディアコースは月曜〜金曜6時間、土曜4時間授業が定番。全員がセンター試験を受験するための5教科7科目のカリキュラムが組まれ、補習授業がいらないほど凝縮された授業が行われる。確認テストで弱点を見つけ、わからない部分は持ち越しさせない。

 ラトナディア部長を務める粥川聖弥教諭は、「入学当初から偏差値のいい学年。例年の生徒たちよりいい数字が出ています。去年は合格率があまり良くなかったのですが、今年は難関国公立・私立への合格率を30%まで引き上げたい。何とか国公立に行かせてあげたい」と力強く語る。

 また、普通進学コースもラトナディアと同じく1クラス30人前後で、きめ細かな指導を行う。両コースとも放課後の月・水・金は「勉強の日」、火・木・土を「部活の日」とし、メリハリのある学生生活が送れるよう配慮。普通進学コースでは土曜日は確認テストほか、ボランティア活動やスポーツ大会などさまざまな取り組みを行っている。

 普通進学部長の田村宏昭教諭は「今年の3年は、普通進学コースが共学になって、初めての女子生徒が10人います。彼女たちが希望する進路に100%行かせてあげることができるよう、取り組んでいきたい」と語る。

 「やはり公立と比べてしまうと私立は授業料が高いと言われがちですが、その分、それに見合うものを生徒や保護者の皆さんに還元できるよう、そして満足していただけるような学校づくりが大事だと思っています。これからも大学進学に特化した、生徒たちの進路を実現するべく教師全員、学校全体で努力し、取り組んでいきたい」。足立校長の「ブレない教育方針」は健在である。

知名度のある国公立大と連携、
生徒にとって大学を身近に

 全国的な知名度も安定し、地域や保護者・生徒たちとの信頼関係も強固なものになった今、足立校長は今後の展開として、「よりよい進路指導への試みに、身近な国公立大学の先生を招いて講演を行うなど、大学とのつながりを強化していくことに重点を置いてチャレンジしていきたい」と語った。
常に、前向きかつ着実に学校改革遂行を実践し、成果を上げてきた足立校長は、さらに生徒たちの希望をかなえるべく、また一歩踏み出す。アンテナを張り巡らし、必要だと感じたことはどんどん自主的に取り入れていく熱血先生ぞろいの大成だからこそ、果てしない前進が可能だ。子どもたちとともに、大成中学・高等学校もまた、ますます成長してゆく。

 
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