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中学・高校受験:学びネット

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大成中学校・高等学校

 
  中高一貫コースの国公立合格78.5% 信頼得て中学3クラス募集に
京大、阪大、一橋大、名大といった難関国公立に12人、その他の国公立大合格者数を含めると過去最高の80人の合格者(いずれも過年度卒業生含む)を出した大成高等学校。とりわけ中高一貫のステューディアコースの卒業生42人のうち、33人が国公立に現役で合格した点は注目に値する。好実績を反映し、今春から同コースは定員を増やし、98人が入学。中高の基盤が安定し、将来は小学校開校も視野にチャレンジ精神の旺盛さを見せている。

校 長: 足立 誠
住 所: 〒491-0814 愛知県一宮市千秋町小山字大福田1878-2
電 話: 中学校 0586-81-1118
  高等学校 0586-77-9900
交 通: 名鉄犬山線「岩倉」駅より名鉄バス「元小山」停留所降車徒歩5分
名鉄本線「名鉄一宮」駅より名鉄バス「浅野羽根」停留所降車徒歩5分
学生数: 中学校 434名
高等学校 435名 (2008.9.1現在)
ホームページ: 中学校 http://www.tcp-ip.or.jp/~taisei
高等学校 http://www.taisei-hi.ed.jp/

 

実績を反映し定員増へニーズ高まる

 公立志向の根強い愛知県で、国公立はじめ難関私大への合格実績で一目置かれているのが大成中学校・高等学校である。もともと男子単学の高等学校だったが、中学校開校、共学化などの改革を経て、現在では県内でも卒業生、保護者に満足度の高い学校として知られている。

 今でこそ言えるが、中学校開校当初の注目度はそれほど高くはなかった。年に数回開催されていた中高一貫コースの受験者対象の説明会では、参加者はひと桁だったという。それが現在では、200人以上を数えるようになり、今までにはなかった地域からの参加も増えている。

 中高一貫ステューディアコースがこれほど注目を集めるようになったのは、何といっても高い大学合格実績にある。今春卒業した同コースの42人のうち、国公立大学に合格した生徒は33人で、実にコース中78.5%を占めているのだ。

 注目を集めるにつれ、「大成で学びたい」というニーズは高まり、今年度入試から定員枠を広げ、3クラス105名の募集を行ったところ、合格基準を満たした98人が入学した。これまでのほぼ2倍の生徒を同コースに受け入れることについて、足立誠校長は「本校のきめ細やかな指導ができなくなるなら、ニーズはあっても受け入れを断念しようと思っていた。だが、本校教員の情熱と自信を確信し、定員増に踏み切った」と話す。

 では、きめ細やかな指導とは具体的にどういうものか。まず、毎週行われる確認テストでは「弱点を克服し、しつこいくらい反復学習を行う」と杉浦和彦中学部長。毎週テストを受ける生徒の努力もさることながら、問題を作成し、答案から生徒の習熟度を見極め、つまずいている生徒には補習・補充授業を実施して、苦手箇所を克服させていく。それを続ける教員側にも並々ならぬ苦労がうかがえるのである。定期テスト1週間前になれば、弱点強化ゼミを毎夜8時頃まで実施し、反復に次ぐ反復学習を徹底している。好実績の裏には面倒見の良さありといったところだろう。杉浦部長は「ステューディアコースの人数が増えても、これまで通りのきめ細やかな指導を継続していくことが目標」と。

 ところで、高3までバスケット部のレギュラー選手だった生徒は、今春京大に合格した。その生徒が今夏、後輩の練習を見るため母校へ通っているという。そんな話をする時の教諭のほころぶ顔から、学習面だけでなく部活や宗教教育を通じた人格形成面を車の両輪のようにして教育実践していることが垣間見えるのである。

高校からのラトナディアと普通進学の2コース

 高等学校から入学する生徒は、難関国公立、有名私大合格を目指すラトナディアコースまたは国公立、私大合格を目指す普通進学コースのどちらかに籍を置く。

 「ラトナディアには入学時から国立を狙う意欲を持った生徒が多い」と話すのは同コース部長の大岡正樹教諭。毎年、全員がセンター試験を5教科受験するため、1クラスは30人と無理のない編成で、英語は習熟度別、数学と理科も場合によって習熟度別授業を行っている。

 最近は中学校同様に毎週の確認テストを実施、その成果が模試に表れ始めたという。また、定期テスト1週間前の弱点強化ゼミを参加希望制で実施したところ、予想以上の参加者があり、国公立を狙う意欲は十分なようだ。進路については早期に具体的な目的意識を持ってほしいと、大学のオープンキャンパスへの参加を呼びかけ、大学が実施する特別講座を受講するための合宿などにも積極参加を促している。「正直なところ、現2年生は全体的に入学時の成績がふるわなかった。が、新たな取り組みを試みたところ、生徒の取りつき良く、学力は改善してきた。1年後の成果が楽しみ」と大岡部長。

 足立校長はこうした取り組みについて、「生徒個人や学年全体の状況を見て、先生方が必要だと感じたことを自主的かつ柔軟に対応してくれるのが、本校の良さ。感謝している」と話す。

 一方、普通進学コースは、2クラスと生徒数は70人ほどだが、この中から今春、国公立大合格者4人を出している。数年前までは「現役で大学進学」を目標にしていたコースだが、今やその目標は88%とほぼ達成し、現在は国公立大を射程距離においた指導が行われている。今年度より比率はまだ低いが、女子生徒も入学している。同コースで部長を務める田村宏昭教諭が「ラトナディアに追いつけ、追い越せを目標に頑張っている」と話せば、ラトナディアの大岡部長は「志望大学に合格を果たした先輩たちをライバルと定めて、それを上回る満足を味あわせたい」と健全な闘志を見せた。

小学校開校を視野に

 中学校の募集が順調に伸び、学校運営の基盤が確立したとして、足立校長は次の目標を「小学校開校を視野にいれチャレンジしていきたい」と今後の抱負を語った。足立校長の語りには「私たちのような小さな学校」という言葉が頻繁に出てくるが、その意味は反面、細やかな身のこなし、状況に応じた素早い対応がとれるという意味でもある。今後の展開に期待したい。

 
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