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中学・高校受験:学びネット

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静岡北高等学校

 
  “三位一体”連携教育の相乗効果で、国公立大学合格者数が飛躍的に増加
 
1963年に「技術者の育成をもって社会に貢献する」を建学の精神として設立された、学校法人 静岡理工科大学 静岡北高等学校。現在、北高流の“三位一体”連携教育の相乗効果により、国公立大学合格者数を飛躍的に伸ばしている。自分自身の将来像を早期かつ具体的に描かせ、夢の実現に向けて、頑張る生徒たちを多面的にサポートする北高の教育内容は、他校にはみられない個性的なものである。

校 長: 森竹 鍵治
住 所: 〒420-0911 静岡県静岡市葵区瀬名5丁目14番1号
電 話: 054-261-5801
交 通: JR草薙駅下車、静鉄バス「瀬名新田」行き約15分「瀬名原」下車徒歩1分、あるいは新静岡センターから、静鉄バス「則沢」、「平山」、「瀬名川経由瀬名新田」行き約30分「瀬名原」下車徒歩1分、スクールバス9路線運行
学生数: 1460名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.shizuokakita-h.ed.jp

 

幅広い学科とコースで、生徒一人ひとりのニーズに対応

「夢の実現に向け、頑張るが好き」をキャッチフレーズとする静岡北高等学校には、生徒のやる気を引き出す教育プログラムやカリキュラムが用意されている。すなわち、生徒一人ひとりの多様なニーズに対応するため、幅広い学科とコースが設けられているのだ。

学科・コースの内容は、現役での国公立大学・有名私立大学合格を目指す「理数科」と「国際コミュニケーション科」、大学・専門学校進学および就職希望の「普通科」となっている。普通科は、静岡理工科大学への進学を目指す「高・大一貫コース」と「普通コース」に分かれ、普通コースには2年次から、さらに「進学コースA」「進学コースB」「高・専一貫コース」「体育コース」「普通コース」の5つのコースが設置されている。例えば、高・専一貫コースは、静岡理工科大学グループの情報系、デザイン、自動車の専門学校と連携したもの。高度な専門知識の習得に励む生徒のためのコースである。

学科・コースの多彩さにも増して同校の大きな特徴となっているのが、独自の“三位一体”の教育。教育活動、研究活動=プラスアルファの教育、進路指導の3つが一体となった連携教育を実践し、生徒自身が進路目標を設定し、将来像を描いていけるよう、様々な取り組みを行っている。そのシナジー効果が表れ始め、平成16年度は国公立大学現役合格31名、今春、平成17年度は、37名を輩出した。その前年の平成15年度の合格者は5名だったというから、飛躍的な伸びである。

そのうちの一つ、教育活動とは、学力向上を目指した、楽しくわかりやすい授業を展開する。例えば、理数科や国際コミュニケーション科の数学や英語の授業では、習熟度によって3つのグループに分け、生徒7〜8人に1人の教員という少人数制。下層を支えて、おちこぼれを作らない授業を行っているという。

授業は1年次より7時間。別に進学講座を無料で実施。夏休みなどの長期休暇中も開講。さらに家庭学習についても指導しており、多面的に学習支援を行うことによって、一人ひとりの実力アップを図っている。

将来の目標設定の動機付けともなる課題研究

三位一体の連携教育の中でもユニークで、かつ成果を上げているのが研究活動=プラスアルファの教育。「付加価値」を付けるのを目的に、グループ内各校との連携教育、資格取得教育、実践活動、体験活動を実施している。

メインの活動は、理数科、国際コミュニケーション科、普通科高・大一貫コースを中心に、5年ほど前から行われている課題研究。自分が最も興味関心があり、探求したいテーマを生徒自身で設定し、2年次の1年間をかけて実験・検証・調査・考察して論文にまとめ上げていくというもので、理数科では1年の時に、その準備段階として基礎実験実習講座が設けられている。テーマはもちろん、個人・グループ研究のどちらでも自由。授業時間を割くわけにはいかないので、総合的な学習の時間やサタデースクールの時間を使ったりして、教員のアドバイスを受けながら取り組んでいる。

「本校の生徒は、2年の時から興味関心のあることを研究していますから、3年の初めには、それぞれが目標とする大学の学部学科選考が明確になり、自分の成績から考えて、努力が必要な科目もはっきりしています。つまり、受験勉強のスタートが早く切れるのです。それだけでなく、早めに大学のその先にある将来の職業まで、目標設定ができます。課題研究は、その動機付けになっているわけです。本校の生徒は、その気になった時にぐんと伸びる子が多い。大学に行ってこういう勉強がしたいという目標がはっきりしているので、受験勉強にも力が入ります」と同校企画広報課課長 生徒募集担当の金丸真司郎先生は言う。

テーマが決まると情報収集→概要・見返し→中間発表 パワーポイント作成→調査・実験・製作→検証・整理→論文の構成→発表準備→本発表 論文まとめという段階を経て完成。過去の課題研究のテーマ例には、二足歩行ロボット製作、C言語、ゲーム製作、建築物の設計、太陽光発電、燃料電池、水素エンジン、英語起源の日本語、自閉症・発達障害、幼児心理などがあり、金丸真司郎先生いわく「生徒たちは普段の勉強とは違い、自分がやりたいことをしているので、生き生きと取り組んでいます」とのこと。

ちなみに、卒業生の中には、国立大学の推薦入試の面接において、課題研究の話で教授と盛り上がり、合格のきっかけをつかんだという例もあるそうだ。

教員全員を対象に進路指導の勉強会を実施

三位一体の残る一つは、進路指導。生徒自身に自分の将来像を具体的に描かせ、それを実現するための指導を、他の2つ同様、1年次から行っている。ちなみに普通科普通コースでは、1年次は同じカリキュラムだが、2年次からはコースによって変わる。コース振り分けのためにも、将来像に合わせた指導が不可欠というわけである。

「進路指導の担当者が指導するというのでなく、本校では担任全員が進学・進路指導を行います。平成13年から3年をかけて、教員全員を対象に、大学の進路指導についての勉強会を繰り返し実施しました。担任が推薦入試の仕組みや、生徒の希望に合わせて薦められる大学を知らないと進路指導はできませんから。平成16年度に国公立大学合格者数が一挙に伸びたのは、その成果でもあります」と金丸真司郎先生は言う。

進路指導の一環として、今年新たに導入したのがインターンシップ。大学進学希望の2年生を対象に行っている。同校のインターンシップは、単なる職場体験にとどまらず、その職業について深く知ることができる内容になっているのが特徴。例えば、コンビニなら、ただ店員を体験するのではなく、仕入れの仕方など、商品の流れについても学ぶ。このインターンシップも、自分自身の将来を見極めるために有益な手段となっている。

さまざまな方法で、生徒自身が将来像を早く描けるよう力強くサポートする静岡北高等学校。その学び舎は、自然環境に恵まれた静かな地に建つ。同校では、生徒の通学時の安全性や利便性を考慮して、東は興津から、西は焼津・藤枝まで9路線11台のスクールバスを運行している。その効果で、近年遠方からの通学生も増加している。

「北高流の三位一体の教育サービス」で、生徒ならびに保護者の満足を得ている同校は、今後さらに進化し、大学合格者実績も伸ばしていくことだろう。

 
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