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中学・高校受験:学びネット

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大成中学・高等学校

 
  インターアクトクラブが本格始動
学校の内外でのこれまでの諸活動を、SDGsで体系化
 独自のテーラーメイド方式で学習及び進路指導を展開し、常に生徒に寄り添う姿勢をつくり上げてきた大成中学・高等学校。大学合格実績も順調に伸びる中、今年度からはグローバルプロジェクトと探究型学習を通じ、SDGsに関連した活動に取り組むという。またインターアクトクラブが本格化、現在41名の有志たちが積極的な活動を通し地球規模の環境問題に関わっている。コロナ禍もあり、状況が変化していく中で、大成中学・高等学校の新しい動きについてお話を聞いた。

校 長: 足立 誠
住 所: 〒491-0814
愛知県一宮市千秋町小山字大福田1878-2
電 話: 0586-81-1118(中学校)
0586-77-9900(高等学校)
交 通: 名鉄犬山線「岩倉」駅より名鉄バス「元小山」停留所徒歩5分
名鉄本線「名鉄一宮駅」より名鉄バス「羽根」停留所徒歩5分
岩倉駅、一宮駅よりスクールバス運行(中1〜中3のみ)
生徒数: 628名(中高一貫)
422名(高等学校)
ホームページ: https://www.aichi-shinwa-taisei.ed.jp/junior/(中学校)
https://www.aichi-shinwa-taisei.ed.jp/high/(高等学校)

 

充実のICT環境と教師の奮闘で
コロナ禍の自宅学習もスムーズ

 今回の未曽有の出来事に対し、中学では早くも3月から対応。中学1・2年は全員iPadを配付済、さらに教育課程にある情報の教育に以前から力を入れていたため、スムーズに対応できたという。毎朝8時半に必ず朝礼ができるよう各担任が管理。授業はGoogle Classroom を駆使し、毎日クラスごとに動画を配信するよう調整した。多い教師は休校期間中に100本以上配信したという。英語の授業や受験相談なども、オンラインで日々行われた。

 高校もGoogle Classroom を使い、4月の第一週には配信授業を開始した。授業再開を前提に様々な活動を行い、そのための課題を出すという方針のもと、ネットと課題を同時に進行。中学と同じく朝と帰りの健康管理も行い、日々学校から生徒の心が離れないよう働きかけた。

 授業再開後には配信授業のアンケート調査を行い、生徒たちの理解度を確認。その結果、充実した教育内容だったことも判明した。

 「私自身も3ヵ月ほど緊張が続きましたが、やはり生徒がいないと学校ではない、校長でもないと実感しました。また、先生方の自分の職場を守ろうという強い気持ち、意思統一が感じられ、嬉しかったですね」(足立誠校長)

 「今回の件で、私立学校のフットワークの軽さ、柔軟さに驚きました。小回りが利くのは私学の強みだと思います」(木浩正校長補佐)

 生徒が自宅待機する無人の学校では、先生方が自発的に全員で校内の清掃など環境整備にも励んだという。

 今回のスムーズな対応の裏には、学校機能のICT化が挙げられる。電子黒板、Wi-Fi、LEDから太陽光発電まで、環境にも配慮した最新設備が整備されている。加えて3台の学園用電気自動車、講堂を兼ねる体育館の冷暖房完備(今夏予定)。理系大学の系属高校に次ぐ機能化だ。

SDGsを掘り下げ、日々
身近でできることから始める

 英会話を基本に国際的な社会貢献を行うインターアクトクラブが、一宮ロータリーをはじめ地元の4ロータリークラブとの連携のもと、本格的な活動を始めた。これは国際化、環境問題など、SDGsと密接な関わりを持つ組織となる。

 今までにカンボジアやセブ島でのボランティア、世界中の高校生が英語で議論を交わすサミットなどにも参加していたため、クラブの発足時にはすでに多くの実績があった。学校にとっては真の国際人を育てる活動として、将来的に大きな柱となる。

 また、中学1年から5年までの5年間を通して体系的に学ぶ探究型活動の中で、SDGsへの取り組み方を考察する探究委員会を設置。各学年から1人ずつ教師が出席し、毎週月曜日に会議を行う。SDGsを達成するための問題解決に向けてテーマ毎のチームがあり、担当の教師とともに相談しながら問題解決できるようゼミ形式で探求。最終的にはパワーポイントを使ってプレゼンする。

 すでに7月にはSDGsの概要や今後のスケジュール確認、テーマ確定と探求の段取り、報告会などは確定した。9月は小テーマ報告会の発表プレゼンがある。SDGsの17のテーマから、大成の具体的なチャレンジは6つのゴール(Gs)。@貧困問題A健康衛生B産業労働C人権問題D資源保全E生活環境。これらをそれぞれ自分で考え、チームで探求していく体験型の学びとなる。

 大成では環境問題が世に問われる以前より、創立者の思いから「物を大切に使う」という一貫した姿勢がある。今職場では当たり前となった印刷物の裏紙の再利用なども30年以上も前から取り組んできた。SDGsへの取り組みは自然な流れと言える。

すべてのコースで生徒の夢の実現をサポート
グローバル視点で社会へ貢献する人材を

 生徒の夢を応援する学びのコースは4つ。部活動と勉強を両立しつつ、大学進学を目指す「プラウディアコース」。長期留学を経て難関大学を目指す「グローバルフューチャーコース」、6年制編入コースの「ラトナディアコース」。中高一貫の「ステューディアコース」だ。

 昨年度リニューアルしたグローバルフューチャーコースは、1年間のカナダ留学が目玉。カルガリーでホームステイをしながら地元の公立高校に通う。1年留学しても3年で卒業できるというメリットがあるため、今年も定員以上の出願があった。

 新型コロナウイルス禍の中、現在留学や海外研修に関しては対策を検討中であるが、新たに高大連携提携校の姉妹学園の大学に通う留学生たちとの国内交流の実現や、スカイプを使ったセブ島の語学研修の継続等コロナ対策の教育活動を推進していく予定である。

 また6年制編入コースのラトナディアコースも入学者数は定員数の約1・5倍。子どもの人数自体が減少する中、コースの良さが生徒や保護者に伝わっている証拠だ。

 プラウディアコースでは今年2学期から新しい取り組み「プラウディア特別講座」を開始する。もともと成果が出ている「小論文講座」に加え、英語、プログラミングの講座を新設。実質国・英・数の3教科をサポートする。

 今後の学校説明会は、ソーシャルディスタンスを考え、少人数制で細かく開催する予定だ。中学は7月までに開催された説明会はすべて満席。熱心な保護者の方々が多く、雨天でもキャンセルはなかった。8月22日、23日には高校の夏休み自由見学会を、10月にはグローバルフューチャーコース説明会、11月にはオープンスクールを2回、実施する予定だ。

 今後はテーラーメイドもより進化させていくという足立校長。試行錯誤は徹底的に生徒と向き合うためだ。変化の時代を見据えながら、生徒たちの夢を育む土台づくりがますます強固になっていく。

 
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