4つのコースで
それぞれの頂に
到達するための力を育む
大成中学校・高等学校の校章は、重なり合った三角形がヒマラヤの銀嶺を表し、大成の文字は月桂樹の葉に彩られている。そこには、最高峰を目指してベストを尽くし、どんな苦難にあっても果敢に挑み続け、“人格完成の勝利者”となり、それぞれの頂に立ってほしいという願いが込められている。
足立誠理事長・学校長は「建学の精神を21世紀に読み解くならば、現体制の教育の中で、自分の目指す頂を早い段階で自ら定め、各々が目標を達成すること、その自己肯定感が幸せにつながるという意味になると思います」と話す。
大成では、それぞれの頂に到達するための力を育てる4コースを展開。中高一貫で難関国公立大学への高い合格実績を誇る「ステューディアコース」、そのステューディアコースへの編入コースとしてリニューアルした「ラトナディアコース」では難関国公立大学・医歯薬学部への進学を目指す。学業と部活動の両立を実践し、大学進学を目指す「プラウディアコース」、そして今春、第1期生が卒業した「英語留学コース」では、1年間のカナダ・カルガリーへの留学と多彩なプログラムで国際人としての基礎を学び、難関大学への進学を目指す。
中学入試に新たに加わった
専願の「かがやき型」と「スポーツ型」
大成では、これらの4コースへの入り口において、2020年度から始まる大学入試改革を見据え、毎年、教育内容やコース等の枠組みなどを見直し、その改善・充実を図っている。
その一つが大成中学(ステューディアコース)入試の選択制入試「かがやき型」である。「かがやき型」は英語や芸術、文化活動に打ち込んできた素質や潜在能力を生かせる、特色ある入試である。地元の子どもたちの才能を発掘すると同時に、表現力豊かな生徒を入学させることにより、クラスや学年を活性化し、相乗効果を生み出したいという狙いがある。中学入試の試験区分は「選択制入試」、「一般入試」、「基礎学力入試」の3つあり、選択制入試では「4科型」と「2科型」と「スポーツ型」と「かがやき型」の4つから選択できる。
「選択制入試の試験日は、2018年1月8日(月・祝)。年明け早々、愛知県で一番乗りの選考です。また、中学入試は今年度からインターネット出願を導入。ホームページより書類をダウンロードし、受験料はクレジット決済やコンビニ払いが可能となり、手続きもスムーズです」と杉浦和彦中学第二教頭は話す。
入り口の広さ、入学後の
柔軟性と弾力性のある学び
大成高等学校は入学してからの学習内容において、柔軟性と弾力性がある学びを実践していることで知られる。ラトナディアコースは、高校1年の1年間で内部進学者との授業進度の補正を行い、高校2年からステューディアコースに合流し、より高度な学力を育む。
「今年度から、ステューディアコースでは、全教室に黒板と電子黒板の良いところを兼ね備えたハイブリッド黒板を設置し、タブレットPCも活用。探究型学習を基本に、より主体的・対話的で深い学びを追求していきます」と神谷兼正中学第一教頭は言う。
今春、初となる卒業生を送り出した英語留学コースでは、有名私立大学に多数合格。学業面、生活面ともに最適な環境であるカナダのカルガリーを留学先に選定。1年間留学しても3年間での卒業が可能で、他コースに編入(4年間で卒業)し理系大学進学という選択も可能である。 |
「英語留学コースは、早期の留学準備のために公立高校との併願が不可能である点を鑑み、遠くない将来、ステューディアコースに組み込み、『グローバル教育』や『英語教育』を中学受験の選択肢の一つとなるよう準備中です」と足立誠理事長・学校長は語る。
ステューディアコースでは、グローバルプロジェクトとして、6年間を使い、体系的に生きた英語を学ぶ機会が数多く用意されている。中学1〜3年では夏休みの10日間を韓国のチェジュ島で寮生活を送りながら、ネイティブによる英語の授業を受講。中学3年は、4週間に及ぶニュージーランドでの語学研修、中学3年・4年では、高校の希望者も加わり、セブ島語学研修を8日間行う。中学5年の修学旅行では4泊6日の日程でハワイを訪問。中学・高校ともに希望者全員が短期留学制度を利用し、一人ひとりの将来の夢へとつながるグローバルな視点と高い英語力を養う環境が整えられている。
プラウディアコースでは勉強と部活動の両立を目指したメリハリのある学校生活を送ることができる。準強化部に指定されているサッカー部や硬式野球部への入部を希望して入学する生徒も増加している。また、英語教育も充実。高校1年の希望者全員が3月にカナダ・バンクーバーでの3週間の語学研修に参加できる。
「大成では、兄弟姉妹で入学する生徒が多いのも特徴のひとつです。それだけ、中学・高校生活の満足度が高いことを裏付けています。また、柔道では卒業生が昨夏のリオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得するなど話題も豊富。その話題性以上に、学内での挨拶に始まり、生徒たちが日々の規律正しい生活を心がけており、学内全体に活気があふれています」と神谷兼正中学第一教頭は語る。
昨年、学園として90周年という節目を迎えたばかり。100周年に向かうこれからの10年間、進化の歩みはとどまるところを知らない。それぞれの頂が幾重にも連なり、壮大な景観となって、後に続く者たちが目指す新たなる頂となっていくことだろう。
|