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中学・高校受験:学びネット

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学校法人 静岡理工科大学
星陵中学校・高等学校

 
  星陵スピリットの結晶1期生が今春卒業!
21世紀を生き抜く「知」を育む先進教育
中学3年間は可能性を無限に引き出せる!
今春、星陵中学校4期生の卒業式で坪井正明中学校校長は「米国では卒業証書授与式はCommencement。『新しい始まり』を意味する」とエールを送った。そして彼らが背中を見続けた高校3年生(星陵中学校1期生)も、富士地区初の中高一貫教育を受け、6年間併走した教員たちの予想を超える人間的成長を遂げて、星陵高等学校を卒業した。一貫教育、そしてその要ともいえる中学3年間の教育をいかに進化させ、価値を磨き続けられるか。目標を共有する「チーム星陵」の新たな始まりに立ち会った。

校 長: 坪井 正明(中学校)
渡邉 一洋(高等学校)
住 所: 〒418-0035 静岡県富士宮市星山1068
電 話: 0544-24-4811
交 通: 富士・富士宮周辺で全22ルートのスクールバスを運行(土曜、夏期・冬期講座時も運行)
学生数: 中学校 209名
高等学校 1,303名 (2017.5.1現在)
ホームページ: http://www.starhill.ed.jp/jhs/

 

校訓「誠・友・厳」を体現し
夢の具現に踏み出した1期生

 星陵中学校の初代1期生は今春、星陵高等学校を卒業した。

 「夢を追いかけた6年でした」と彼らの挑戦を労うのは、6年間見守り続けた橋本正中学統括主任。「『学校の歴史をつくろう』とゼロから突き進んだ彼らは、すべての課題に対して予想を超えるレベルでやり遂げました」。

 佐野北斗入試広報課長も「彼らは常に全力投球。振り返ったとき、自分がすごく成長して大きな存在になったと思うはず」と称賛を惜しまない。

 彼らは学校外でも鮮烈な印象を与えた。「推薦やAO入試での論文やプレゼン、面接の質疑応答などの評価が頭一つ突き抜けている、と大学側からよく言われます」と渡邉一洋星陵高等学校校長。

 中学3年間は標準より525時間多い授業時間数を確保したうえで、さらに探究学習・先進科学教育・美育行事など、星陵オリジナルのアクティブ・ラーニング(AL)を展開している。明治大学農学部に合格した生徒は、受験生の中でただ一人、現地調査に基づく高いレベルの論文を提出。星陵ALの「本物に触れて本質を見抜く」学びは高く評価された。

 「知に貪欲な星陵生」らしさは、筑波大学生命環境学群に進学する生徒にも。学校で未習の地学を独学する厳しい道を選び、試験官の教授からの高校レベルを超える質問にも応えた。誠実な心でことにあたる「誠」、厳しさを自ら求める「厳」、1期生は各々の勝負で3つの校訓を見事に体現した。最後は友情の和を広げる「和」。自らも星陵OBでもある佐野先生も「初めて見た光景」と語るのは、有名私立大学社会福祉学部に授業料全額免除の特待生合格した生徒を「学校のみんな」が喜んだこと。

 「『星陵の歩くおもてなし』と呼ばれる奉仕精神の持ち主で、皆から愛されていた。彼女の努力や長所が報われて、夢に寄り添える学部に進学できたことを、学校の全員が心から祝福しました」

 星陵の3つの魂と中高一貫生のマインドが結実した春となった。

挑戦し自己変革する中学生
チーム星陵で世界を創造する

 「中高一貫生マインド」を佐野先生は「自己変革志向が強く、失敗を恐れないところ」と語る。「失敗するのもチャレンジすればこそ。果敢に挑戦し、そして失敗することで、より良いものを目指して工夫できる。そしてそれは2期生以降の後輩たちの中にも脈々と受け継がれているマインド」と分析する。

 先輩たちの後を追いかける6期生の一人は入学2ヵ月後に作文でこう語った。「より良い体育祭にするためにはどうすればよいか、どうすればお客さんがたくさん集まる星陵祭になるか、御殿場研修でも、どうすればおいしいカレーが作れるのか。いろんな意見を言い合うことで、友情の和が少しずつ広がったように思います」。

 1年中ALや行事ごとに数多くのプロジェクトが立ち上がり、毎回違うメンバーで課題達成を目指す。そこでは能動的にかかわらざるを得ない。一貫生の多くが、学年を追うごとに星陵生らしく変化していく自分を実感している。

 「1クラス30個、1学年なら60個のエンジンが発動するので、すごいエネルギーになる」と橋本統括主任は感嘆する。そこには「自主・自律」を重んじ、生徒の主体性発揮にこだわり続けてきた星陵流中高一貫教育の一端が垣間見える。

 「高校3年間に比べ、中学3年間は可能性や伸びしろが桁違いに大きい。頭の中が一気に成長する過程を我々教員も目の当たりにしました。彼らが見ている世界はもっと先の未来。広くて深い」。それは6年という時間で熟成できたから、と橋本先生。

 「これから求めていくのは『創造力』」と渡邉高校校長も指針を示す。

 「仮説を立て、あらゆる解を皆で検討する。そこに答えはない。他人の意見を聴き自分も考え、チームで最適解をまとめる。創造力やチーム力を養う『仕掛け』を生活のあらゆる場面に組み込んでいます」

人生に化学変化を起こす
知的刺激あふれる中学3年間

 星陵中の説明会や1日体験入学は大盛況だ。「在校生ディスカッション」は、星陵のリアルがわかると大好評。小学生や保護者の質問に堂々と応える在校生から伝わる星陵ライフの「楽しさ」。今春の中学入試は1期生募集に次ぐ高倍率となった。

 星陵生の物怖じしない自信はどこから生まれるのか。橋本先生は「本物を見ていること」を挙げる。探究学習で、地域(中1の富士山周辺フィールドワーク)・日本(中2の京都・奈良研修旅行)を探り、グローバル教育で世界(イングリッシュキャンプ・海外語学研修など)とつながり、芸術鑑賞プログラムで一流の文化・芸術に触れて、本質を見抜く目を養う。

 校内の※バイオメタン施設では、東京オリンピック・パラリンピック聖火の燃焼を目指し、東北大学との共同プロジェクトが始動。

 理科も担当する東北大出身の教員たちの指導を仰ぎ、中2生はガス発生の経過観察や、燃焼時に出る液体肥料の実用化に向けて「生物部の畑で実験しよう」と意気込む。「循環型社会創生」研究のファシリテーターも務める教員とのやり取りは、「本物に触れる」体験になっている、と佐野先生は語る。

 「星陵がパートナー校に選ばれたのは『夢を共有できる学校』であることが決め手だったようです。それは生徒たちが『楽しいこと』にチャレンジする精神も刺激する。楽しさは『本気』に、本気は『感動』を呼ぶ。それは子どもたちの人生に化学変化を起こします」

 6年間の種をどこに蒔くか。蒔いた場所によって咲く花も、育つ実も違う。星陵という知的体験にあふれるフィールドで育つ未来の種子に、教員たちは惜しみなく光と水を注ぎ続けるはずだ。

※バイオメタンは有機性廃棄物を微生物の働きでメタン発酵させて生成する可燃性ガス。

 
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