サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・中部&北陸校・ 中部&北陸一覧
   

大成中学校・高等学校

 
  目標大学へ、希望かなえる3つのコース
 
10年ほど前にはわずか数名だった国公立大学合格者数が、昨年、今年と続けて50名を超えた。しかも今年は初の東大合格者も出た。大成中学校・高等学校は、大学進学を目標とした3コースを設置。それぞれに特色ある教育指導により、着実に進学実績を伸ばし続けている。地域での評価も高く、高校入試では今年度も募集定員の10倍を超える受験生を集めた。

校 長: 足立 誠
住 所: 〒491-0814 愛知県一宮市千秋町小山字大福田1878−2
電 話: 中学校 0586-81-1118
  高等学校 0586-77-9900
交 通: 名鉄犬山線「岩倉」駅より名鉄バス「元小山」停留所下車徒歩5分、名鉄本線「新一宮」駅より名鉄バス「浅野羽根」停留所下車徒歩5分
学生数: 中学校  203名
高等学校 760名 (2005.9.1現在)
ホームページ: (中学) http://www.tcp-ip.or.jp/~taisei/
(高校) http://www.taisei-hi.ed.jp/

 

難関国公立と医歯薬系志望の中高一貫

大成高等学校は1988年に創立。その4年後に同中学校が開設された。比較的新しい学校である。足立誠校長は「名より実をとっていただきたい」と実績をアピールする。

今年の卒業生は236名。そのうち約2割が国公立大学に合格。中高一貫コースに限ると、その割合は4割近くに上る。急速に実績を伸ばしてきた要因について足立校長は「学校全体が『目標大学進学』という一つのベクトルに向かって力を集中させてきました」と語る。

同校は、中高6年一貫の「特進ステューディア」と、高校3ヵ年のみの「特進ラトナディア」・「普通進学」の3コースを設けている。男子校から、ラトナディアは5年前に、ステューディアは3年前に共学化した。3コースとも大学進学を目的としているが、ターゲットとする大学や学び方がそれぞれに異なる。
中高一貫コースは、定員が2クラス80名。少人数教育により6年間をかけて難関国公立大学や医歯薬系大学に合格できる学力を養う。2年次で中学の全課程を修了。3年次より高校の学習内容に入る。

毎週月曜日には「確認テスト」を実施し、一人ひとりの理解度をチェック。必要に応じて補習を行う。また定期テストの1週間前から、放課後に「弱点強化ゼミ」を開き、各教科の教師が交代で指導する。自由参加だが9割近くの生徒が出席し、毎晩8時過ぎまで学習に取り組む。

杉浦和彦中学部長は「家族が届けてくれた弁当を食べたり、皆で楽しそうに勉強してます」と目を細める。

少人数で6年完全一貫のため、仲間同士の絆は強い。ともに励まし合い目標大学を目指す。医歯薬系志望者が多いのもこのコースの特徴だ。

なお、来年度入試より「理科」の試験時間が30分から50分へ、配点も50点から100点へと変更される。入学時より理系志望者が多いことから理科の比重が高くなった。

5教科入試へ変更

今春の高校入試では、募集定員の10.5倍に上る2,084名が受験した。特にここ数年は「ラトナディア」の人気が高まり、入学者も急増。昨年度から1クラスを増設し「ラトナディア」4クラス、「普通進学」2クラスの構成となっている。
ラトナディアは国公立大学や難関私大に照準を合わせ、特に英・数・国の3教科に重点をおいたカリキュラムを組んでいる。一方、普通進学は基礎学力の増強をはかりながら目標大学を目指す。中高一貫コースを含め、いずれのコースにおいても現役合格率は8割を超えている。

なお高校入試も来年度より一部変更される。一般入試の試験科目を英・数・国・理・社の5教科とし、社会以外の4教科の配点を各100点、社会を50点とする。推薦入試は従来通り、変更はない。

50分に集中

5年前に共学化されたラトナディアでは女子の志望者が増え続け、現在は全体のおよそ3分の1を占める。

「学習・生活面ともにしっかり指導できる学校として、地域で評価が高まった結果です」と足立校長。ただし、「厳しい指導についてこれる女子に入学していただきたい」と付け加える。

指導について、高校の大岡正樹教務部長は「男女の区別なく徹底するという点で、厳しい」と言う。例えば、課題を必ず提出させるのは当然だが、その内容についても一定以上の水準を求め、できるまでアドバイスする。

また「補習を設定するよりも50分の授業に集中させ、高い学力を養っています」。始業ベルと同時に授業がスタート。緊張感に満ちた授業が展開される。
足立校長は「授業はいつも真剣勝負。いつ見学していただいても結構です」と胸を張る。
放課後は、週のうち3日間をクラブ活動に、残りを「自学自修」の時間に当てている。学習時間は90分。教室で、自分が選んだ課題に取り組む。クラス担任は待機しているが指示は出さない。生徒が他の教師のもとに質問しにいくのも自由だ。

基本的にクラブ活動と「自学自修」は1日おきに行われる。しかし、大会前にはクラブ活動が優先されたり、クラブに加入していない生徒同士が集まって自主的に「自学自修」するなど、その時々で臨機応変に実施されている。

3コースとも2年次より理系・文系に分かれ、より目標に沿った学習に進む。生徒の希望をかなえるために、どんなに少人数であっても必要に応じて選択科目の講座を設定する。

120%伸ばす

3コースともに共通しているのは、生活指導の徹底とクラブ活動奨励だ。生活指導といっても特に厳しい校則があるわけではない。

「時間やルールを守ることから言葉遣いや挨拶の仕方まで、きめ細かく指導しています」と大岡教務部長。どの教師も一人ひとりの生徒に声をかけ、注意を促す。
「中学生は素直に聞き入れますが、高校入学生は抵抗があるようです」。

そのため高校1年のころは教師との摩擦も生じるという。しかし、2・3年生になると逆に親密度が増し、信頼関係も築かれていく。

「教員が真剣に生徒と向き合い一生懸命に指導する姿から、生徒の方も自分のために言ってくれていると気づき、姿勢を正すようになります」。

また、バランスのとれた人間形成を図るため、クラブ活動にも力を入れている。なかでも柔道部の強さは群を抜いている。高校柔道部は今年のインターハイで3位。中学柔道部

「近代柔道杯全国中学生柔道大会」において初優勝を飾った。
最後に足立校長は「少人数で行き届いた教育の成果が、学習・生活面、さらにクラブ活動にも表れています。本校はお預かりした生徒を120%伸ばします」と力強く語った。
同校では、中学のオープンスクールを9月10日(土)に、学校説明会を11月19日(土)に予定している。時間はいずれも午前10時より。同校会議室にて開かれる。9月10日は文化祭が催されており、生徒や学校の雰囲気にじかに触れることができる。

また高校の学校見学会は、11月5日(土)と11月12日(土)の2回。いずれも午前10時より大教室にて開催される。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.